まず、当店のHPをご覧いただいている方は、恐らく性能や役割をご存じの方がほとんどかと思います。
「ロックウールを使いたいけどグラスウールの方が安いし。」
「グラスウールの方がロックウールより人気だし、仕入れしやすいし。」
など、断熱材を必要な方は、自身の判断で用途や使いわけが決まっているとは思いますが、もしロックウールやグラスウールの使い分けに悩んでる方いらっしゃれば、参考になればと思います。
まずはロックウールとグラスウールの性能を比較してみて下さい。
①主な特徴 | 主成分 | 耐熱温度 | 発ガン性*1 | 主な性能の違い |
ロックウール (人造鉱物繊維) | スラグ繊維 3-10㎛ | セ氏 700℃ | グループ3 発ガン性なし | 耐水性(撥水性、低吸湿性)良好 耐薬品性:耐アルカリに効果 |
グラスウール (人造鉱物繊維) | ガラス繊維 3-9㎛ | セ氏 400℃ | グループ2B 発ガン性なし | 耐水性:水が入りやすく断熱性能低下。 カビ発生、耐水対策が必要 |
参考:コーヒーもグループ3に分類されています
②断熱性能 | 断熱のしくみ(空気層)による比較 |
ロックウール | 高密度の製品により空気の流動が少なく高い断熱性能を発揮します。 高い撥水性と低吸湿性により断熱性低下の最大の要因である湿気の侵入を防ぎ空気層を確保します。 |
グラスウール | 湿気の侵入により空気層を潰してしまう。防水対策が必要です。 湿気により浮遊菌を拾いカビを発生させる原因となる可能性があります。 |
③防音性能 | 用途による使い分け |
ロックウール | 製品密度の高さにより遮音効果が寄与します。 ロックウールは、1,000Hz以下の低音域で効果を発揮するとされています。 |
グラスウール | 製品密度の低さにより吸音効果に寄与します。 グラスウールは、3,000Hz前後の高温域で効果を発揮するとされています。 |
ロックウールかグラスウールかは各用途に合わせた使い分けをお薦めいます。
ロックウールもグラスウールも性能とメリット・デメリットを理解した上で判断して下さい!
当店は株式会社碧山とのWEB直販の上、日本国内の総販売元ですので、お見積りをして頂ければロックウールが高いとかグラスウールが安いから仕入れるとう理由を打破できることになれば幸いです。
本来は使用環境や用途により使い分けたい
でも、数点の理由を除けば性能に大差がない!から安い方にしているのではないでしょうか?
互いに一長一短があるので価格だけに捕らわれず、質の高い施工を行い、自社での販売実績やお客様からの信用を長く勝ち取るのが今の時代のニーズではないでしうょか。
当店では出来るかぎり業者様によりそった製品と価格を提供出来ればお互いに長くお付き合い出来るという思いでWEB直販という業界では異例の試みを行いました。
改めて、性能と価格を実感して頂きたいと思います。
グラスウールが市場的に人気です!
日本では人気の高いグラスウールです。その理由は、値段が安いにも関わらず、施工のしやすさと、断熱の性能も優れています。
耐火性ではロックウールよりは劣るものの、グラスウールも十分な耐熱性をもっており、万が一火事になったとしても、延焼しにくく有毒ガスを発生させることはありません。
湿度や温度での変形しにくいので耐久性にも優れています。
しかし、グラスウールは水に弱いため、断熱性能が低下することがあるうえ、カビが発生する恐れがありますので、徹底した防水対策が必要です。
せっかく断熱材を使用した建物なのに、水の侵入に弱いために建物の劣化を促進したり、まったく断熱の効果を感じなくなってしまいます。
グラスウールを撥水加工をしての販売も行っておりますが、水が入らないように隙間なく徹底した施工技術と施工時に気密性を徹底できるかが必要です。
また、安易に透湿シートでグラスウールを被せ止めればいいというものでもありません。タッカーなどで留めた隙間から湿気が入ることもあるからです。
逆に正しい知識と施工を行えば素晴らしいコストパフォーマンスを発揮する断熱材と言えます。
また、住宅の断熱材以外にも加工のしやすさから様々な用途に使用されていますので、水に弱いといえど使用箇所によって使い分けるのがよいでしょう。
ロックウールの性能はグラスウールよも優れている?
グラスウールは300℃から機能が失われて行くのに対し、ロックウールは700℃になっても機能が失われることはありません。火災があった際でも形状を維持します。断熱性や保温性、さらに耐水性・撥水性もグラスウールより優れているので、住宅でも使われますがビルや工場などの断熱材として幅広く使用されています。ただ、ロックウールの方が密度が高いので、同じ厚さ当たりの単価が高くなります。
また、撥水性があるため湿度や水に強いので長い目でみれば断熱性能も持続し建物の劣化も防ぐことが出来ます。建物に使われる断熱材は実際目で見ることが出来ない為、お客様にはわかりにくいものとなりますが、万が一グラスウールの施工時に隙間が出来カビなどが発生してしまったり、断熱効果が持続しなかった場合を考えると施工場所や使用環境で、グラスウールはコストパフォーマンスで、ロックウールは耐火性と高密度を生かした性能で判断するのがいいでしょう。
吸音性で判断するのも
ロックウールとグラスウールの使い分けとして、施工業者様によってことなると思いますが、吸音効果も判断の一つとなるかと思います。
グラスウールは高音域の吸音性があり、ロックウールは低音域の吸音性に効果があります。
厚みがあるほど吸音効果が高くなる一方価格が高くなる為、中~低音域がよく響く床などにはロックウールを使用し、壁や天井にはグラスウールを使用してコストを抑えるのも施工業者様の判断材料になると思います。
ちなみに当店では、ロックウールとグラスウールに知識と経験の多いスタッフも在籍しているので、用途や希望効果や加工などをご相談して頂けましたら、最善のご提案をすることもできますので、是非ともお問合せ下さいませ。
また、グラスウールやロックウールを一方だけに捕らわれず、コストと断熱効果を踏まえた上でのご相談もお受けしております。どちらの製品もWEB直販を行っておりますので、コストのご相談もお受けしております。
性能使用箇所への使い分けをご提案させて頂き長くお付き合いして頂けたらと思います。